ファニー・ヴァレンタイン | |||||
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概 要 | |||||
アメリカ合衆国第23代大統領。第七部の黒幕にして事実上のラスボス。43歳。 先端をカールした金髪を持っていて、何故か彼のとり巻きも同じヘアスタイルをしている(敵スタンド使いとして登場した者は別)。口癖は「どジャアァァァ~ん」。 背中に合衆国の国旗を模した傷があるが、これは軍人時代に的に拷問を受けたことによるものである。 高貴で威風堂々たる雰囲気を持ち、国民からの支持率も91%を誇り彼をけなす者は非国民扱いされるほどだが、目的遂行のためであれば誰であろうと即刻切り捨て、ただ己の求める世界だけを追求する自己中心的で傲慢な本性を潜ませている。 スカーレットに化けたルーシーを、(裏切り者かどうか探るためとはいえ)机の上でレイプしようとするなど結構なごシュミを持つ。 「聖なる遺体」を一番最初に所持し、自身が、ひいてはアメリカ合衆国そのものを世界の中心とするため、「スティール・ボール・ラン」レースを利用して大陸全土に散らばる「遺体」の回収を企んでいる。 かつては一介の軍人に過ぎなかったが、騎兵隊の一員として「悪魔の手のひら」を横断していて遭難した際、「遺体」の心臓部と出会い生還する。 その後、彼は合衆国内でのし上がっていくと同時に、「遺体」の残りの部位も探し出すことを夢見る。 そしてついに大統領となった彼は、「遺体の総取り」を目的とした大規模な計画を実行に移した。 当初は左側の画像のようにデブとして描かれていたが、ルーシーの正体を見破った時を機にどんどん痩せていき、最終的に美男子になった。 「D4C」の能力を見せた瞬間から急激に痩せたため、平衡世界の痩せた自分を持ってきたと思われていたが、作者によれば鍛えてたらしい。 なお、実在した第23代大統領は「ベンジャミン・ハリソン」であり、あくまで架空の大統領である。 | |||||
劇中での活躍 | |||||
レースの裏で糸を引き、「遺体」を手に入れたジョニィたちに次々と刺客を差し向ける。 そして「遺体」を全て手に入れたジョニィたちのもとへ突如現れ、「遺体」を全て奪って逃亡、総取りに成功する。 その後、ルーシーが「遺体」の頭部を身ごもったことで「遺体」の部位全てを手に入れる事に成功し、マンハッタン島へ向かう途中で「ラブトレイン」の能力を覚醒させる。 追ってきたDio、ホット・パンツを殺害し、ジョニィたちと対峙する。 「ラブトレイン」の能力で自身に降りかかる不幸を全て周りにおっかぶせようとしたが、次元の壁を超える「黄金の回転」エネルギーの前に「ラブトレイン」は攻略の糸口をつかまれてしまう。 ジャイロは紙一重の差で倒したものの、ジョニィに対しては彼を侮って「打たせてやる」と言ったばかりに、「タスクACT4」の「無限の回転」エネルギーに巻き込まれてしまう。 最後のあがきに彼を説得し、だまし討ちにかけようとするが失敗、爪弾で全身を撃ち抜かれて死亡し、遺体は「回転」の中へ飲みこまれていった。 しかし死の直前、平衡世界からDioを呼び起こしており、彼に「遺体」を確保するように指示していた。 |
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能 力 | |||||
スタンド名 | Dirty deeds done dirt cheap (いともたやすく行われるえげつない行為) |
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像分類 | 人型 | 操作分類 | 近距離パワー型 | ||
破壊力 | スピード | 射程距離 | 持続力 | 精密動作性 | 成長性 |
A | A | C | A | A | A |
長い耳を持った華奢な体躯の人型のスタンド。 動物型の顔を持つラスボスのスタンドは吉良吉影に次いで2人目であり、「ウサギ」と呼称される。通称「D.D.D.D.C」または「D4C(ディー・フォー・シー)」。 今いる世界と、それとは別にある平衡世界の間を自由に行き来する能力を持つ。 平衡世界は元の世界とほんの少しだけズレており、そこに存在する人間は元の世界の人間と性格やクセが同じになっている。 発動条件は「何かにはさまれること」であり、物体と物体の間にはさまれるだけでなく誰かにのしかかられたり水しぶきを浴びたりしただけでもその条件は満たされる。 基本となる世界はあくまで「聖なる遺体」が存在する本作品中の世界であり、他の世界では大統領から奪うべきものがダイヤモンドに変わっていたりする。 そして平衡世界から基本世界へ移動してくると、基本世界での「D4C」の能力がそのまま移動して来た大統領に受け継がれる。 同時に記憶も受け継がれるため、前の大統領が何を経験したのかも全て把握できる。 平衡世界に移動した場合、その世界で同じものが2つ以上出会ってしまうと、それらは体が細かいスポンジのように細切れに分解されていき、最終的に消滅する。 直接触れ合うとその分消滅のスピードは速くなる。 単行本19巻タイトルの「お金持ちにはなれない」というのはこの能力の性質を如実に表している(平衡世界からお金を持ってきても、それは消滅するためお金持ちになれない)。 もちろん人間もその影響を受け、例外は本体である大統領のみである。 この能力を応用することで、たとえ本体が致命傷を負ったとしても、平衡世界の自分と入れ替わることで事実上不死になれる。 一撃で即死させる攻撃でなければ、何度でも他の世界の大統領と入れ替わって戻ってくるので、倒す事は非常に難しい。 また別世界から複数の大統領を連れて来て、集団で襲い掛かることも出来る。連れられてきたものは出現した場所で再びものではさむと元の世界に帰る。 近距離パワー型スタンドであるが、スピード面では恐竜化したDioに一歩劣り、また射程距離もわずか2mと短い。 また「タスクACT4」に次元の壁をこじ開けられた際は、直接相見える形になったものの一瞬で勝負を決められてしまっているため、直接的な戦闘は苦手としている模様。 のはずだが、何故かスタンドパラメータはトップクラスの数値をマークしている。 スタンド名の由来は、AC/DCのアルバム及び楽曲「Dirty Deeds Done Dirt Cheap」。 直接の意味は「悪事と地獄」であり、この世の悪の集大成とでもいうようなドギつい歌詞が特徴。 |
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D4C-ラブトレイン- | |||||
像分類 | 不定型 | 操作分類 | 特定条件下発動型 | ||
破壊力 | スピード | 射程距離 | 持続力 | 精密動作性 | 成長性 |
A | A | C | A | A | C |
「聖なる遺体」を全て揃えたことで発現した、「D4C」の新たな能力。 「遺体」を中心として、その「遺体」が認めた者にとって「吉となるもの」を引き寄せ、「害悪」となるものを弾き飛ばす。 そして空間内に基本世界とは別の場所にある次元の狭間を作り出し、本体はその中を自由に移動できる。 隙間の中にいる状態の大統領は何者の攻撃も受け付けず、この隙間に向かって放たれた「害悪」は遠くのどこか別の人間が「おっかぶる」ことになる。 すなわち、大統領が本来負うべきであった不幸は次元の彼方へと吹き飛ばされ、代わりに誰かが犠牲にならなければならないという、まさに「いともたやすく行われるえげつない行為」が実現されるのである。 この能力下で大統領に敵対するものが何らかの傷を負った場合、それはかすり傷であっても体内を移動し、やがて心臓や脳を傷つけて標的を殺害する。 ただし、隙間は基本世界とは次元が異なる場所にあるため、攻撃する際にはこの隙間から出なければならず、その間は攻撃も通るようになる。 あくまでこの「ラブトレイン」は「遺体」を起点に発現している能力であるため、「遺体」が大統領と反対側に動けば、大統領はその動きに引きずられる形となる。 本体と「遺体」の距離が離れれば、「遺体」化した人間は息を吹き返す。 名前の由来は、フィリーソウルを代表するシンガー、ザ・オージェイスの曲「Love Train」。 |
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名 言 | |||||
かもしれないではなくジャイロ・ツェペリは見つけたのだよ・・・「悪魔の手のひら」でな 間違いなく100%!ジャイロ・ツェペリは「死体」を見つけている! 「「死体」の方が人を選ぶ」 あの「死体」を手に入れる事が「正義」だ!そのためにはどんな手段でもとる!歴史上いかなる権力よりもどんな財宝よりも人類が待ち望んでいた「死体」だッ!何ものにも優先するッ!それは最終的に我々が必ず手に入れるッ! わたしの「部下」が行う事は・・・スティール君 「作戦」というのだよ 「殺人」ではない・・・わたしが下す「命令」のことはな ブハアーッ イエスッイエスッ わたしはとるにたらない話をしている だが多少敏感な方でもある 無関係な者は部屋に引っ込んでいろォッ!!わたしがいいと言うまで一歩も外へ出るなーッ!! 重大なのは・・・いいかッ!許されないのは「裏切り者」だ! 全ては順調だ・・・いよいよ!「総取り」の時が来た・・・「頭部」を最後に残してこの我が国の「遺体総取り」の時がッ!! 全ては遺体「総取り」のためだ・・・ 何かカワイイ スゴクだ・・・何か違うな 仕草がすごくいい さっきから同じ事しか言わないと思わないでくれ・・・今日の君の表情は・・・好奇心いっぱいの少女みたいにとてもカワイイ 土地の値段は一体誰が最初に決めている?お金の価値を最初に決めている者がいるはずだ それは誰だ?列車のレールのサイズや電気の規格は?そして法令や法律は?いったい誰が最初に決めている?民主主義だからみんなで決めてるか?それとも自由競争か?違うッ!!ナプキンを取れる者が決めている!この世のルールとは「右か左か」?このテーブルのように均衡している状態で一度動いたら全員が従わざるを得ない!いつの時代だろうと・・・この世はこのナプキンのように動いているのだ 興奮して来た・・・服を脱げ 客人をもてなすテーブルの上は好きだろ?1776年かつてこの建物で独立宣言文書が作成された・・・この大広間でかもしれない・・・欲情するか?このテーブルも100年以上たってるぞ ファースト・レディだけがやれる特権だ 今のわたしは君をものすごく気に入っている 君は何て言うかどう表現すればいいのか・・・とにかく夢中だ・・・夢中にさせるぞ 「Dirty deeds done dirt cheap」”いともたやすく行われるえげつない行為” この「隣り」の場所に自由に入って来れるのはこのわたしの能力だけだ 「遺体」はこのヴァレンタインの事を好いてくれている!! おまえから「生まれる者」のため・・・船に乗れ・・・最後の土地へ向かおう・・・「地図」の最終地点へ 男が女にひかれる基準だが・・・あるいは女が男にひかれる基準だが・・・「愛」だとか「愛してない」だとか「好き」だとか「嫌い」だとかそんなんじゃあない 「吉」であるかどうかだ ひとつだけ誓おう!ひとりの男として聖なる「遺体」の前で・・・「スティーブン・スティールは決して殺さない」 「全て」をわたしの味方とする・・・それは「不運」さえも・・・わたしが「ナプキン」をとる そういう事だ・・・それを今から手に入れる・・・ なん・・・だと・・・!! どジャアァぁぁぁ~ン 「陽」のあたる所必ず「陰」があり・・・幸福のある所必ず反対側に不幸な者がいる・・・「幸せ」と「不幸」は神の視点で見ればプラスマイナス「ゼロ」!「安定した平和」とは!平等なる者同士の固い「握手」よりも絶対的優位に立つ者が治める事で成り立つのがこの「人の世の現実」!! 「力」!!「栄光」!!「幸福」!「文明」「法律」「金」!「食糧」「民衆の心」!!このわたしがッ!最初のナプキンを手にしたぞッ! 人類は皆平等じゃあないか 良い事と・・・害悪はプラスマイナスゼロだ おまえはこの国の未来への「幸せ」を邪魔している でもやっぱりッ!!今!かなりムカついた行為だから痛みだけはたっぷり味わってもらうがな さっきから・・・ジャイロ・ツェペリに対するひとつの疑問は・・・馬に乗っている事だ 「楕円球」だッ!不完全ッ!おまえは「楕円球」を投げたのだ 「試練」には必ず「戦い」があり「流される血」がある 「試練」は「強敵」であるほど良い・・・ これから行われるのは「生贄」だ・・・おまえ!ジョニィ・ジョースター・・・試練は・・・流される血で終わる・・・ ・・・わたしの「敗北」だ・・・「完全敗北」!もはや勝てない・・・「勝者」は・・・おまえだ・・・ 約束する [約束] わたしには「愛国心」がある わたしの大統領としての絶対的「使命」は!この世界の我が国民の「安全を保障する」という事!それひとつに尽きるからだ! わたしは一度口にして誓った事は必ず実行する 君たちに「報復しない」と誓ったなら「決してしない」 我が心と行動に一点の曇りなし・・・!全てが「正義」だ 「遺体」を所有する者はこの世の全ての幸福を支配できるぞ 君が支配者になれ・・・ 地球の裏側の何も理解しようとしないどこかのクソ野郎に決して渡してはならないのだ! 「全ての幸運」と「世界の中心」がこの場所となる |
戦 績 | ||
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相手 | 勝敗 | 決着の台詞 |
アクセル・RO | 勝ち | 正当なる防衛だよ |
ディエゴ・ブランドー&ウェカピポ | 勝ち | ゆっくり味わえ・・・ |
ディエゴ・ブランドー | 勝ち | 今このわたしが「基本」になったのか・・・ |
ホット・パンツ | 勝ち | 「物」が寄って来ている・・・ |
ジョニィ・ジョースター& ジャイロ・ツェペリ | 勝ち | 倒す方法は何もないッ! |
ジャイロ・ツェペリ | 勝ち | 勝った |
ジョニィ・ジョースター | 負け | 我が心と行動に一点の曇りなし・・・!全てが「正義」だ |
総合戦績 | 7戦6勝1敗 |
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