砂男(サンドマン)/サウンドマン | |||||
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概 要 | |||||
アメリカ先住民(インディアン)の青年。 インディアン出身だが、大陸に移住してきた白人たちの文化や知識も積極的に取り入れていたため、同族の者からは嫌われていた。 周囲の風聞などにはまったく動じない彼だが、ただ一人の姉だけには弱い。 思い込んだら人の意見は聞かなくなる真っ直ぐな性格で、目的のためなら善悪の区別なく最短距離でそれが達成できる手段を取る合理的な思考回路の持ち主。 「スティール・ボール・ラン・レース」において唯一、馬ではなく己の足により大陸を横断する選手。 俊敏かつしなやかな脚力は、足への疲労を極端に少なく抑え、山岳や岩山を経由してまるでカモシカのように素早い走りを見せる。 その技量はスティールをして「大地」を味方に付けていると言わしめる。 彼がレースに参加する目的は、優勝賞金で自分たちの土地を買い取るため。 そこには自分と自分の姉だけのことを考えた、純粋ながらも自己中心的な思惑がある。 本作では主人公を差し置いて真っ先に登場したキャラクターであり、ジョニィたちと並ぶ重要人物として人気も高い。 なお、彼曰く本名は「サウンドマン(音を奏でるもの)」であるらしく、「サンドマン」は白人が聞き間違えて勝手に呼び出した名前であるらしい。 しかし、彼の部族仲間や姉ですら彼を「サンドマン」と呼んでいることから、荒木が忘れたのかはたまた後付けであることは明白である。 | |||||
劇中での活躍 | |||||
レース序盤から彼のその才能は選手や審査員たちを驚かせ、まさに生粋のダークホースであった。 第1ステージではジャイロのペナルティにより繰り上げの1位となったが、第4ステージでディオの位置を教え、嵐が来ることを予見して借りを返すなど、あくまでレースのライバルとしての関係は良くも悪くもなかった。 しかし、目的を達成するには大統領のもとで「遺体」を集めるのが手っ取り早いと考え、彼の手先となりディオと共闘する。 スタンド能力でジョニィとジャイロを密かに追跡し、囮に使ったドット・ハーンを殺害、2人を湿地帯へ追い詰め、ジャイロを再起不能にする。 しかし土壇場で「黄金の長方形」の回転を掴んだジョニィの新たな能力に翻弄される。 最期はジャイロのベルトのバックルから作った鉄球をジョニィに撃ち込まれ、首を貫かれて敗北。 故郷の姉のことを憂いながら死亡、リタイアした。 |
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能 力 | |||||
スタンド名 | イン・ア・サイレント・ウェイ | ||||
像分類 | 人型 | 操作分類 | 近距離型 | ||
破壊力 | スピード | 射程距離 | 持続力 | 精密動作性 | 成長性 |
C | C | D | A | D | B |
インディアンのようなトサカをつけた、人型のスタンド。 「音」を発生させ、その性質を具現化する能力を持つ。切る音、燃える音などの性質を再現し、その音に触れると破壊が起きる。 「音」は擬音という形で文字の形にして表すこともでき、生き物にとり憑かせれば自動追尾の機雷に、物にとり憑かせれば地雷となる。 文字そのものに相手の攻撃を当て、防ぐことも可能。至近距離で攻撃すれば、その「音」により絶大な破壊力を生むという。 水中では恐るべき速さで「音」が伝わり、「音」が交差して増幅すればその分破壊力も増す。 第四部に登場する「エコーズACT2」と似た能力。 ただしこちらの場合、擬音そのものを武器として扱えるなどの違いがある。 何よりも大きな違いは、「イン・ア・サイレント・ウェイ」は「音」による「破壊」に特化したスタンド能力ということである。 スタンド名の由来は、アメリカのジャズ奏者、マイルス・デイヴィスのアルバム『In A Silent Way』。 このアルバムでマイルスはジャズとエレクトリック音楽の融合を目標とし、フュージョンというジャンルを誕生させるきっかけとなった。 歌詞の内容は、姉と自らの幸福だけを考えて行動する、純粋なサンドマンの生き様そのものに当てはまる。 |
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名 言 | |||||
許して!ごめんよ!あやまるお姉ちゃん 許して それは見解の相違ってやつだ お姉ちゃん 「5千万ドル」だッ!この荒野が全部買えるほどの白人のカネだ!オレたちの祖先からの土地をッ! この脚のみで大陸を横断して優勝する 大地の聖霊のために・・・父さんや祖先たちの聖霊のために・・・みんなオレに力と勇気を与えてくれッー 1st.STAGEの時オレは君のかわりに勝利をゆずり受けた だからそれを教える・・・これで貸し借りはなしだ おまえらの事を気の毒とは思うが悪いとは思わない お前らが決めた価値の基本・・・―「金」という概念だからな 直訳は「サウンドマン」 我が部族の言葉で「音」をかなでる者と呼ばれている 砂漠の砂粒・・・ひとつほども後悔はしていない・・・何ひとつ・・・ただ・・・気がかり・・・なのは・・・姉をひとり故郷に残して来た事だけだ 幸せになってほしい・・・オレの祈りは・・・それだけだ・・・ |
戦 績 | ||
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相手 | 勝敗 | 決着の台詞 |
ジャイロ・ツェペリ | 勝ち | 水中に見えなかった「音」がある |
ジョニィ・ジョースター | 負け | 幸せになってほしい・・・オレの祈りは・・・それだけだ・・・ |
総合戦績 | 2戦1勝1敗 |
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