ディアボロ
概 要
 ギャング「パッショーネ」のボス。第五部「黄金の風」のラスボス

 ピンク色に斑の入った長髪を持つ、筋肉質の男。長らくその姿は黒いシルエットで表現されていた。
彼の目的は「永遠の絶頂に居続ける」ことであり、邪魔するもの(自らの地位を脅かすもの)は決して許さない。
組織への命令は基本的に幹部を通して行い、自らが直接手を下すことはほとんどない。
ただし自らの正体を探ろうとするものなどに対しては、自ら罰を与える。
自らを「帝王」と名乗り、独善的で「悪」そのものの性格をした男だが、器が小さかったりすぐキレるなど、意外と小物っぽかったりする。

 組織を統括するため、そして自身の地位を守るため、その正体は一切知られぬよう努めている。
正体がバレる糸口になろうものなら、たとえ実の娘であっても始末することは躊躇わない。
圧倒的な強さとカリスマ性を持ち合わせながらも、こうした独善的な一面が組織内に反乱分子を生んだと云ってもよく、結果としてブチャラティたちや暗殺チームの離反を招いている。
普段は第二の人格「ドッピオ」の内側に引っ込んでいるが、有事の際にはディアボロ自身の性格が出現し、この時はスタンド能力も最大限操ることが可能。

 大物感をかもし出していた三部のDIOに次ぐ「エセ大物感」ラスボス。
しかし彼の動向は全て「自らの絶頂を守る」という守りの姿勢であり続けたため、ラスボスの中ではいまいち目標のレベルが低いともっぱら噂である。
劇中での活躍
 トリッシュの護衛任務をブチャラティチームに与えたが、その目的はトリッシュを抹殺することにあった。
結果としてブチャラティの離反を招き、彼を殺害することに成功はするものの、チームは取り逃がしてしまう(ブチャラティも精神のみが復活した状態となっていた)。
その後、故郷であるサルディニア島へ向かったチームを追い、自分を追ってきたリゾットを殺害、さらに自身の正体に近づこうとしたアバッキオをも殺害する。
その後コロッセオへ向かう一行を追って、ローマにて最終決戦に突入。索敵担当であるナランチャを瞬殺する。

 その後、「矢」を守る「シルバーチャリオッツ・レクイエム」を倒し、「矢」を己のものにしたかに見えたが、トリッシュとブチャラティの活躍により「矢」はジョルノのもとへと向かう。
そしてジョルノは「矢」の力により、「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」を発動させることに成功。
このスタンドに攻撃されたディアボロは、自身が「死んだ」という真実に辿り着くことができなくなり、永遠に死に続けることとなってしまった。
ヴィネガー・ドッピオ
概 要
  ディアボロの第二の人格。紫色の髪をした少年。

 ディアボロとは似ても似つかない、臆病で圧しに弱い性格。
普段は気弱に振る舞っているが、自身の正体を探ろうとするものにはブチギレ、同時にディアボロの人格が垣間見えてくる。
ドッピオはあくまで「ボス」の忠実な部下であると思い込んでいる。

 「ドッピオ」の人格が出ている場合でも、「ディアボロ」の人格は一応表に出られる。
この時ドッピオはディアボロに「電話する」ことで指示を仰ごうとするが、コール音はドッピオが口で言っているだけで、電話となるものもタバコやカエルなど何でもよく、「電話」している時はドッピオとディアボロの人格が交互にしゃべる。
ドッピオの状態ではスタンド能力の一部しか使うことができず、戦闘能力や戦闘の駆け引きにおいてその実力はガクリと落ちる。
劇中での活躍
 サルディニア島で「ボス」を追ってきたリゾットと交戦、戦闘力では圧倒的に劣っていながらも、奇策を用いてこれを撃破。
そして「ボス」の正体を探ろうとしたアバッキオをも殺害する。
その後、ブチャラティチームの後を追ってローマに入り、ブチャラティと接触、彼を騙す形でポルナレフとの再会を果たす。

 「シルバーチャリオッツ・レクイエム」発動後、ブチャラティの肉体に自らの精神が移動し、その状態でミスタに狙撃されて致命傷を負う。
残されたチームを追っていった「ディアボロ」を見送りながら、その場で息絶えた。
能 力
スタンド名キング・クリムゾン(深紅の王)
像分類人型操作分類近距離パワー型
破壊力スピード射程距離持続力精密動作性成長性
AAEE
 額に顔がついている、常に歯をむき出しにしている人型のスタンド。

 近距離パワー型スタンド。「スティッキィ・フィンガーズ」を上回るパワーとスピードを有する、第五部においては最強といっていいスタンド。
射程距離はかなり短いが、チート過ぎるその能力により弱点は簡単にカバーされる。

 「時間を消し飛ばす」能力を持つ。
消し飛ばされた時間の中で起こった事は本体以外には認識できなくなり、料理をどこまで食べたのかも覚えていなければ、どうやって物を手渡したのかも認識できない。
ただそこには終わってしまった「結果」だけが残る。

消し飛ばせる時間は本体の任意によるが、最高で十数秒程度の時間を吹き飛ばせる。
この消し飛ばされた時間の中でディアボロは相手の攻撃をかわし、かつ相手に致命傷を叩き込むことができ、圧倒的優位な立場で闘いを進めることができる。

 しかしながらデメリットもいくらか存在する。この能力が発動するのは一瞬のみで、一対一の戦いならば無類の強さを誇るが、多人数を相手にした場合の戦いには向かない。
また「キング・クリムゾン」の存在を知る者であれば、時が消し飛んだ瞬間を認識することは可能であり、例えば滴り落ちる血の量がいきなり増えたりすると、それが「キング・クリムゾン」が発動した瞬間と認識することはできる。
また、能力の発動中は何者からの攻撃も受けないが、「キング・クリムゾン」自身も何者にも攻撃できなくなる。
これにより「自分の死角から攻撃が来る」と予測されてしまえば、回避が無意味になってしまうことも無きにしも非ずである。

 しかしデメリットがあるにせよ、これらの弱点を上手く突いて攻撃することは至難の業であり、相手からの攻撃を全く受けず自分の攻撃はどんどん当てられる点において、最強のスタンドであるといえる。
ディアボロ自身も「全ての頂点に立つスタンド」と形容している。

 Youtubeやニコニコ動画、USTREAMなどで動画がいきなり停止し、再始動した時に場面がいきなり移っている現象を「キング・クリムゾン」とも呼ぶ。

 スタンド名の由来は、イギリスのプログレッシブ・バンドキング・クリムゾン。。
エピタフ(墓碑銘)
 「キング・クリムゾン」の能力の一端。額にあるもう一つの顔が使用する。

 十数秒後の未来に起こる出来事を「見聞き」することができる、ボインゴの「トト神」と似たような能力。
この能力で未来に自分がどんな攻撃を受けるのかを予測し、その瞬間を「キング・クリムゾン」で消し飛ばし、絶対的な回避を行うことが可能。
予知の内容は空間内に「動画」として映し出される。

 「エピタフ」で見た未来の内容は「運命」であるため、「キング・クリムゾン」を完全に使えないドッピオはその内容に覚悟しなければならなかった。
また、「何故そのような結果になるのか」といった過程が表示されることはないため、場合によっては予知の内容を読み違えてしまう恐れもある。

 名前の由来は、先述した『クリムゾン・キングの宮殿』に収録された楽曲「Epitaph(墓碑銘)」。
名 言
ディアボロ
おまえがたった今目撃し そして触れたものは・・・「未来」のおまえ自身だ
誰だろうとわたしの永遠の絶頂をおびやかす者は許さない 決して 確実に消え去ってもらう
「空の雲はちぎれ飛んだ事に気づかず!」・・・「消えた炎は消えた瞬間を炎自身さえ認識しない!」 「結果」だけだ!!この世には「結果」だけが残る!!
未来という目の前に・・・ポッカリ開いた「落とし穴」を見つけ!それに落ちる事がなければ人生は決して「沈む」事がない 「絶頂」のままでいられる わたしは!・・・そうじゃあないか?え?
そのまま休んでいれば・・・一階には行けないが・・・あの世には楽に行ける
この「キング・クリムゾン」の前では何者だろうとその「動き」は無意味となる!!
誉めてやる・・・おまえの的確で俊敏な判断力をな!!
消したつもりでも・・・「過去」というものは人間の真の平和をがんじがらめにする
このわたしの本質を!ほんのちょっぴりでもわかるものが・・・この世に存在してはならないのだ・・・わかるな?わたしの言ってる事が・・・君はもう!この世にいてはならない それはもうくだされたわたしの決定だ・・・
恐怖というものは思いもよらぬ過去からやって来る・・・
恐怖というものは打ち砕かなくてはならないのだ!それは今なのだ・・・今!絶対に乗り越えなくてはならない!それが「生きる」という事なのだッ!
マジに何者だ・・・!?戦闘経験の豊富なヤツだ・・・
これは「試練」だ 過去に打ち勝てという「試練」とオレは受けとった 人の成長は・・・未熟な過去に打ち勝つことだとな・・・
過去は・・・バラバラにしてやっても石の下から・・・ミミズのようにはい出てくる・・・
何かわからんがくらえッ!
「光」はおのれの精神の背後だあーッ
下っぱのカス能力が・・・!!おまえごときの浅知恵で「キング・クリムゾン」の予測の上を行くことは絶対にない・・・くぐり抜けることもないッ!
おまえはッ わたしを本気で怒らせたッ!!
オレをよく見ろッ!ふさわしいのは誰か!?もう一度よく考えろ!この世で「矢」を持つにふさわしい王は誰か!?
よくも!!こんなーッ!・・・この便器に吐き出されたタンカスどもが!!このわたしに対して・・・!!
誰が言った言葉・・・だったか・・・「我々はみな運命に選ばれた兵士」・・・え?くそ・・・だが・・・この世がくれた真実もある・・・運命はこのオレに・・・「時を飛ばし」・・・「予知」ができる能力を・・・授けてくれた・・・間違いない・・・それは明らかな真実だ・・・この世の運命は我が「キング・クリムゾン」を無敵の頂点に選んだはずなのだ・・・オレは「兵士」ではない
オレは「帝王」だ オレが目指すものは「絶頂であり続ける」ことだ ここで逃げたら・・・その「誇り」が失われる 次はないッ・・・!
「帝王」はこのディアボロだッ!!依然変わりなくッ!
オレは・・・「真実」を見ているのか・・・?オレは今何かの間違いを見ている!・・・
いい気になって知った風な口をきいてんじゃあないぞッ!!ジョルノ・ジョバァーナ おまえには死んだことを後悔する時間をも・・・与えんッ!!
真実の頂点はこの我が能力にあるッ!!
オレのそばに近寄るなああーッ
ヴィネガー・ドッピオ
くそやかましいぞ!!さわってんじゃあねえーッ 見てどおすんだよ あああ!!これからおっ死ぬてめーがよォォォォォーッ
ぼくってよく物が壊れるんだよね
いつも寄ってくる・・・こんなアホが・・・この世はアホだらけなのかァ~ッ!!
とうおるるるるるるるるるるるるるるるるるるん
ど・・・どうして・・・ぼくはいつもこんな目にばかりあうんだあああああ
ひーひーこれからおびえるのは・・・てめーの方だぜッ!
信じられねえぜ・・・こういうのを奇跡っていうんだな めったにある事じゃねぇ・・・
ヤブゥアアアアアアア
しかしボス・・・お言葉ですが・・・だから動かない方がいいんですよ・・・体力を消耗している・・・・だから動かない方がわかりやすい!
よこせ!このメスが!
ぼくもそれが生きがいです
ブチャラティが・・・ぼくのような子供を犠牲にする事は・・・ない事だった・・・
ザケてんじゃあねーぞッ!!なんでこんな時に電話してくんだあああああああッ!!バレちまってもいいのかあああ
さびしいよォォォォ・・・ボス いつものように電話ください・・・待ってます・・・電 話
戦 績
相手勝敗決着の台詞
ブローノ・ブチャラティ勝ち逃しはしないッ!このヴェネツィアからッ!
リゾット・ネェロ勝ちみごとだ
レオーネ・アバッキオ勝ちやはり生まれ故郷はいい・・・ついてる
ジャン=ピエール・ポルナレフ勝ち「矢」を手にしたのはオレだ!!
ナランチャ・ギルガ勝ちヤツのこうげきは既に始まっていたッ!
トリッシュ・ウナ勝ちおまえはッ わたしを本気で怒らせたッ!!
ジョルノ・ジョバァーナ負けオレのそばに近寄るなああーッ
総合戦績7戦6勝1敗





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