カンノーロ・ムーロロ
概 要
 ギャング「パッショーネ」情報分析チームの一員。32歳。

 小柄で分不相応にカッコをつけた男であり、頭にはボルサリーノ帽を被っている。
情報チーム所属ではあるが、ジョルノがボスとなる以前の「パッショーネ」では内部のあらゆるチームに互いの情報を流すスパイじみた活動もしており、組織への忠誠心よりも己への自尊心が強かった。

 プライドが高く、フーゴシーラEの前ではぶっきらぼうながらも世話を焼いていた。
表面的にしか人を信用せず、目的を果たすためには極度なまでに冷徹なギャングとしての素顔を見せる。

 原作において暗殺チームにトリッシュの情報を垂れ込んだり、ヌンツィオ・ペリーコロが燃やした写真を復元してギアッチョに託したのは他ならぬ彼。
組織の内部崩壊の引き金を引いたといっても過言ではなく、コカキからは嫌われている。
かつては自らの力を過信し、常にスリルを求めてこのような行為も行っていたのだが、ジョルノと出会って「この人にだけは見捨てられたくない」と思い、同時に今までの自分を恥じて彼に忠誠を誓う。
このくだりは第三部に登場するンドゥールの台詞のオマージュである。
劇中での活躍
 フーゴの監視役および情報探索係として、シチリア島へ赴く。
一度はアンジェリカの能力で墜落させられたヘリコプターと共に死亡したかと思われたが、それは彼の偽装工作だった。

そして石仮面のもとへ向かったビットリオを追跡し、石仮面を破壊しビットリオとの闘いにも勝利する。
その後はフーゴとヴォルペの決戦の場に駆けつけている。
能 力
スタンド名オール・アロング・ウォッチタワー
像分類群体型操作分類遠隔操作型
破壊力スピード射程距離持続力精密動作性成長性
CBAAAE
 53枚のトランプに宿ったスタンド。別名「劇団<見張り塔>」。

 本体が知りたいことを「演劇」という形で教えてくれる。
カードにはそれぞれ手足が生え絵柄が立体化し、教えてくれるまでに台詞を喋ったり喧嘩をしたりして手間がかかるが、教えてくれる内容は正確。
普段は本体のムーロロの胸ポケットに入っている。

 ただし、この情報は占いのようなものではなく、「オール・アロング・ウォッチタワー」があらかじめ情報収集を行ってきた結果でしかない。
彼らはその薄く小さな体を利用してどんな隙間にでも入り込み、情報を集めるだけではなく暗殺も行う。
一体一体は弱いが、機器に細工をしたり複数で固まって物を持ってきたりするなど、第四部のハーヴェストに似た非常にトリッキーな闘い方ができる。
また群体型スタンドとしての特性上、カード1枚がダメージを受けても本体にそれほど影響はない。53枚のスタンドにはそれぞれ自意識がある。

 スタンド名の由来は、ジミ・ヘンドリックスの楽曲「All Along The Watchtower(見張り塔からずっと)」。
厳密にはボブ・ディランが作詞・作曲した同曲をヘンドリックスがカバーしたものだが、本人公認のもとこちらの形態がよく演奏やカバーされたりしている。
名 言
カンノーロ・ムーロロ
あーっ、あっあっあっ、やめろッ、ノックはやめろッ。あの小刻みな音を聴くとオレは本能的になんかムカつくんだよッ
青ッちろいガリ勉タイプのガキじゃあねーか
アブねーなあ、なんかオメーはアブねーよ
おまえたちにはオレに対する敬意が足りねー気がする
オレの「ウォッチタワー」は"事実"―それだけを反映するんだよ
"取り扱い注意"ってか。"さわるなキケン"かよ。座禅でもやって精神修行した方がいいんじゃあねーのか、だいたい
ご苦労だった―おまえたちの役割は、これで終わりだ
劇団「見張り塔」―というのは仮初めの名だ。本当は"暗殺団"なんだよ
自分でも自分を信じていない。だから能力もバラバラに分裂している。人生と世界にひとつの確固としたものがあるとは思っていない
この"恥ずかしい"と思う気持ちがある以上、オレは決してあのお方を失望させることだけはしないだろう。他のすべてに唾を吐きかけられても、だ
オール・アロング・ウォッチタワー
ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ、激ヤバの間合いだァ。そーゆー場合だァ
スペードの6の分際で、目上のオレ様にイチャモンつけんじゃねーよォ
戦 績
相手勝敗決着の台詞
アンジェリカ・アッタナシオ負けあれは鳥じゃないッ!
ビットリオ・カタルディ勝ち本当は"暗殺団"なんだよ。五十三枚の群れで一体の"能力"
総合戦績2戦1勝1敗





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